「Donuts USG」としてあらたなスタートを切ったUSGに新設された『LoL:Wild Rift』部門でソロを務めるMai選手。価値となるチームワークビルディングの重要性についてお伺いしました。
——ゲーム好きな小学生だったMaiさんがプロゲーマーを、本格的に目指したのはいつ頃ですか?
「プロゲーマーになりたい」が、いまに繋がっている
中学生の頃に、いつかプロゲーマーとして競いたいという夢を持ちはじめて、高校生の頃から本格的に競技性の強いタクティカルRPGを、プレイするようになりました。そのあたりから、プロゲーマーになるためのトレーニングをやり出して、ご縁があり前身のUSGに加入しました。
——DONUTS USGはどんなチームですか?
結成して半年になりますが、若いプレイヤーが多いチームで、これからが楽しみな才能あふれる選手に囲まれています。チーム構成としては、半分は攻撃力で試合を決めてくれるアタッカータイプ。もう半分は試合を下支えするサポートタイプ。攻防バランスの良いチームになっています。
——チームワークの良さを持続させるために、心がけていることや、目的意識の方向づけをする上で、工夫していることを教えていただけますか?
仲が良い友達同士で作ったチームではないため、最近までお互いが気を使いすぎていて、距離感が縮まらず、改善策を話し合うことがあまりできない状態が続いていました。そのため、勝つことを目的に集まっていることを明確にして、距離感を縮めるために「チームとして、どこが気になるのか?」「どのようにしたらいいか?」「どこに、気を使い過ぎてしまうのか?」「コミュニケーションを、避けてしまいがちなときはいつ?」など、コミュニケーションが滞ってしまうポイントについて、定期的に話し合いをしてきました。
それにより、会話量がとても増えて、チームとして信頼感が増してきているように感じています。
チーム内の風通しがよくなったディスカッション
——その後、チーム対戦の練習試合動画などを見直すときにも、それぞれの距離感やコミュニケーションに変化はありましたか?
今は自然に話し合いが起き始め、それぞれの弱点や勝つためのトレーニング方法など、共有し合うようになりました。これまでは監督や指揮官が言うことに、返答することも少なく頷き同意するアクションが多かったので、この状況は僕らにとっては大きな進展です。
——話は少し変わりますが、esportsを取りまく環境の変化により、様々なプレイヤーが出てきている現状、LOL Wild Rift部門の目標をどこに設定していますか?
僕自身、足りないことがまだ多くあるので、esportsのシーンをエンタメ的に盛り上げることや、プレイヤーとしての実力を上げていくなど、一つずつ丁寧に成果を出していきたいと思っています。
LOL Wild Riftの最終的な目標は、日本を背負った世界一です。直近の目標だと、出来上がったばかりのチームをしっかり固めて、チームとして一流のものにしていきたいです。それは、大会で勝つことよりも価値あることと今は考えています。
大きな価値となるチームワークを築きながら、 DONUTS USGとして、これから世界を目指すLOL Wild Rift部門、是非期待してください。